私達のケータリングについて考える。

今朝のNHKあさイチで、『出張シェフ』の特集がありましたね。

朝の支度をしながらちょっと見ましたが、自分たちがすでにやってるぶん、なんだか話題のスピードが遅くも感じました。終盤のオーダーメイド風な出張シェフはとっても良いなと思うのですが、全般のケータリングはまだまだ昭和の飲食店によるパーティーケータリングのイメージが強く、もう一声何かアクションがほしいなと思いました。実際、あのレベルならご家庭でも作れる主婦の方も多いと思います。台所を預かる主婦の方の満足度をもっと上げるには料理だけではない+1の何かが必要です。スーパーで買って来た食材を作業台にポンポン並べる様は、なんだかお友達の家に遊びに来て、料理係してる。といったような印象も。料理人ならば、食材からこだわってほしい。そうでなければただでさえブロガー料理人等でボーダーの見えなくなっているプロとして料理に携わっているという料理人の姿勢までも問われてしまうのではないでしょうか。そこまでするにはコスト面から考えるとなかなか「カジュアルケータリング」という括りでは難しい部分もあります。きっと参加しているシェフたちのなかには『マンパワー』でなんとか動いている人も多いでしょう。そういったところでは私達のように複合的なチームである事がやっぱり必要だったんだなと見ていて思いました。(参加されているシェフの方々の苦労も感じましたw)

使用していた食材に関しての話は恐らくケータリングでは都会での限界でしょう。先日参加した都心での朝市に料理人らしき皆さんが沢山来ておられた事を見ながら、なんというか、それはそれで楽しいのですが、フレームの中に入った閉塞感を感じました。

でも、私達の活動するこの新潟では、歩いてすぐに生産地としての畑や水辺のフィールドがあります。生きたままを見て確認して収穫してそのままのものを食材として使用し季節感や自然界における循環の法則まで料理にのせてお届けする事も出来る。スゴく豊かな事です。でも、それはこの街ではやろうと思えば当たり前に出来る事です。この豊かさに気がつく事が出来るかどうかで。それが出来る料理人も増えてきました。もっと増えるべきだと思います。地産地消という安直で簡単な言葉では表せない意味がここにはあると思います。

ケータリングのいいところの一つには、こういった作る現場が全て見られる=自分たちの食べ物るものを材料から確認出来る。という目線もあります。

新潟で活動する私達だからこそ出来るパフォーマンスがあり

それはそっくりそのまま地方で暮らす事の自由さや楽しみ方でもあり。

ほら。シェフなのに、民家で藁焼きまでしますからw

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ちょっとパフォーマンスの姿勢が悪いなシェフったら…

こういう色々な意味での『良さ』に恐らくすでに都会の皆さんは気がついています。

本当に気がつてないのは地方で暮らす私達のほうなのかもしれませんね。

実際そういった意味での都心から地方へのそして私達へのアプローチや動きも増えています。

ああ、なんか脱線したような…

まあ、それはいいとしてですね。今朝の番組の話しに戻します。

こうして家庭での食事の楽しみ方がメディアに取り上げられるのはとってもいい事です。

ボーダーの無い食の楽しみ方の提案というのがきちんと見えておりました。

DAIDOCOという名前で『ケータリング』をはじめて今年で5年目に入ります。

番組放送後に「出張シェフと聞いてダイドコをすぐに思い出しました。」とのコメントを頂き、スゴく嬉しかったです。ワードの片隅にでも私達の名前を思い出してくれるとしたら、広報担当としてこんなに幸せな事は無いでしょう。

カジュアルケータリングが家庭の食卓の味方だなんて、
ダイドコのお客様はよーく知ってらっしゃる事かもしれません。

実際、ご注文頂くお客様のほとんどがリピーターです。
材料も道具も食器もいらない。テーブルにすわっているだけで、
自分の家がオーダーメイドのレストランになる。

帰ったあとのキッチンなんて、ものすごいきれいだし。

実際、私も自ら実家の法事の際にダイドコケータリングを利用してみたのですが、いやいや家庭の母にとってこれほど楽で楽しいものは無い。いつもは立ちっぱなしでちゃんとテーブルにつく時間も少なく、「ちゃんと食べなさい!」なんて言って子供たちとの会話もなかなか難しい立場の私も母もそして食べる事自体がなかなか困難になって来た祖母でさえも気兼ねなく、「このお野菜は何かねぇ?」なんて食材の話をしながら家族と食事を楽しめる。コース出しおわってキレイに片付けられたキッチンにもう一度立つ瞬間、さっきまでシェフが立って料理していたこの場所から日々家族に食事を提供する自分の立場をもう一度考える時間を得たりする。

それはつまり、食時間(食べる時間)を楽しむための意識が高いと言う事でもあって、その時間を共有するメンバーの食空間を、きちんと考えていると言う事でもあります。

オーダー主の方はかなり周囲へのホスピタリティーが高い。という事でもあるのではないでしょうか。

番組で紹介された出張シェフのサービスでは、インターネット上で希望を項目で選択するオプションサービスが紹介されておりました。実際、私達も2010年に最初のホームページを作る時そういった事を項目出しした事もあります。ですが、かかわれば関わるほどに各家庭での食への向き合い方の多様さに気づかされ、今ではほとんどが事前のご注文から始まるやり取りで細かくリサーチして、それに対する私達の見解も含め、オーダーメイドで対応しております。アレルギー、家族構成、食材の選択や好き嫌い、もっと話を聞いて行くと、食事の出し方や演出等、食空間でやってみたかった、というお客様の夢のようなものがどんどん出て来たりします。それを対応したメンバー各自が受け取り、当日のテーブルに並ぶ料理へとまとめて行きます。

そういう意味ではやっぱり私達は「飲食店」という括りには入らないのかもしれません。

私達のケータリング含めた活動の中心にあるのは、

私の料理を食べて下さい。では無く、「あなたの食べたいものは何ですか?」から始まる対話なのです。

もちろんご利用頂いた後のそこからはケータリング利用の経験を通して

ご自身で「作る」「選ぶ」と言う事の日常の再発見もあるはずです。

もう一度「食べる」と言う事に改めて意識をおいてもらうようにするには
現代の生活時間配分にはなかなか難しいものがあります。

幸いDAIOCOのチームコンセプトの中には、

『世代を超えた問題定義とコミュニケーションの中心に食の力を』

というものがしっかり備えられていていましたし、
そう言った事への意識が高い私達は、一つ一つの現場にそういった細やかな細工を施してきました。

そういう方向でいえば、ケータリングは一つの手法でしかないのだけれど、
それでも色んな立ち位置に立ってお客様と一緒にそこにしかない食空間について考える時間は、その都度確実に私達の知識と経験を上げて行ってくれています。そして同時に、お客様の食に対するイメージも変化していく事を感じます。

これからもケータリングの現場では特にそういった事を意識しながら、

食空間を楽しむお手伝いが出来て行けたらと思っています。

そして、去年からは私達なりの『飲食店』としての挑戦も始まりました。

日々こうして様々な角度や立場から『食』に対して考え、挑戦出来るこの環境に感謝すると共に、刻一刻と変化する日常としての食空間の変化の中で、自分たちの出来る事を模索して行かねばならないなと。改めて思いました。

もっと楽しく!もっと自由に!これからもたくさんの皆様と食についてを共有し私達自身も楽しんで行けたらと思っています。

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